一般社団法人Ponteとやま「見えない障害について知ろう② (富山県青年期発達障害者等支援事業)認知症の世界」研修会を開催しました。講師は私。

1回目は、自分を知る
2回目の今回は、相手を知る
Ponteとやまの青年期支援事業の一環として、お掃除チームのメンバーたちと一緒に、認知症について学びました。
今回の研修は、認知症の医学的知識を詳しく学ぶことや、介護の技術を身につけることが目的ではありません。
一番大切にしたのは、仕事の中で利用者さんの言葉や行動に戸惑ったとき、「何か理由があるのかな」と一度立ち止まって、相手の心の世界を想像できる(相手を知る)ようになること。
内容は、自分がファシリテーターである「認知症世界の歩き方」も参考にしました。
今日の研修会のまとめ
実際の事例から「思い」を馳せる
(掃除を委託していただいている高齢者施設の事例を提供いただきました。ありがとうございます。今回の勉強会の核になりましたm(__)m)
夕方になると「子どもにご飯を作らなきゃ」と帰りたがってしまう女性の事例をスタッフが音読、その背景にある「主婦としての責任感」や「子どもを心配するお母さんの気持ち」に思いを馳せました。正しい説明をして説得するよりも、「お茶碗洗い」などの役割をお願いして感謝を伝えること(ありがとうの力)で、心が穏やかになったという事例からponteスタッフ各々が思いを巡らしました。対応の答えを求めるのでなく、どんな世界にいるのかを考えてみる。
困ったときの「4つのステップ」
もし現場で対応に迷うことがあっても、お掃除チームのメンバーが一人で抱え込む必要はありません。
1. 少し立ち止まる(すぐに答えなくて大丈夫)
2. 短く、やさしく返す(「心配なんですね」など)
3. 少し間をあける(近づきすぎず、見守る)
4. 職員さんに伝える(一人で何とかしない)
「お掃除」は暮らしを支えるプロの仕事
私たちの行うお掃除は、単に部屋を綺麗にするだけではありません。廊下が整い、不快な匂いや汚れが消えることで、利用者さんが「安心して歩ける、安心して過ごせる場所」が作られます。私たちの挨拶や仕事そのものが、利用者さんの穏やかな暮らしを支えています。そんなことも共有しました。
今日の研修会は、私のつたない講義でしたが、みんなのいろんな思いを聞けて良かった。また一緒に働く支援員の考えの特性も垣間見て興味深かったです。
最初は「大きな声を出す利用者さんにどう対応していいか戸惑う」と不安を口にしていたメンバーたちが、ワークや対話を通して、どんどん自分たちの現場での体験や気づきを語ってくれました。
「帰りたそうな利用者さんを見かけたときのアクション」や「掃除業務以外のお願いをされたときの業務の線引き」など、お互いのリアルな葛藤を率直に共有し合えたことがとても嬉しかったです。
最後の感想共有では、メンバーから本当に素晴らしい言葉が次々とあふれ出しました。
* 「認知症という特別な括りではなく、自分たちと同じ一人の人間として向き合いたい」
* 「感情的になる前に、まずは立ち止まって相手が今どんな世界を生きているのか考えてみたい」
* 「自分の家族がそうなったときも、今回の学びを活かして大切に接したい」
こうした優しく深い気づきを自ら語る青年たちの姿に、感心・感動しました。
介護には様々な専門テクニックがありますが、大切なのは「ケアする側の心の安定」と「相手と同じ目線で立ち止まること」です。今回の研修を通して、メンバーの温かい心に、私自身が大切なことを改めて教えられた気がします。
ありがとうございましたm(__)m
内容には、いろいろ反省もあり次はもっとブラッシュアップ

