昨日20日(月)は、日本社会関係学会でオンラインでのパネル発表(2023/03/21)

昨日20日(月)は、日本社会関係学会でオンラインでのパネル発表。
タイトルは「ブレンディング・コミュニティ型地域の居場所における社会関係とウェルビーイング」。
以下のパネリストのみなさんと一緒に、90分間の発表を行いました!
佐野 淳也(大阪成蹊大学経営学部 准教授)=モデレータ
小辻 寿規(立命館大学共通教育推進機構 准教授)
加藤 愛理子(一般社団法人Ponteとやま 理事)
川合 祐司(一般社団法人Ponteとやま スタッフ)
森 祐美子(認定NPO法人こまちぷらす 理事長)
瀬上 倫弘(横浜市立大学 客員研究員)
野村 美里(津田塾大学大学院国際関係学研究科 修士課程)
奥野 美里(同志社大学大学院総合政策科学研究科 博士前期課程)
バザールカフェ(京都市上京区) ・みやの森カフェ(富山県砺波市)・こまちぷらす(横浜市戸塚区)の3事例から、地域の居場所においてどのようなつながりが地域に生まれ、それが参加者のウェルビーイングにどのように寄与しているのかを報告し合いました。
設立の経緯も、運営のスタイルも、立地やテーマもそれぞれに違う3つの事例。しかし話せば話すほど、「え、うちの話をしているの?」とお互い思うくらい、その実践知には共通のものがたくさん。
たとえば、計画を立ててそのとおりに進めるのではなく、場におきる出来事や、そこに訪れる人との出会いや、また利用者の抱える課題やニーズに合わせて柔軟に事業を展開するありかた。
また、日々起きる運営上の課題に対し、ルールやマニュアルを作って対処するのではなく、こころのもやもやを言葉にし、常に対話して「豊かに揺らぐ」ことを大事にする文化。
さらに、支援する側とそれに依存する側という関係性を意図的に避け、互いに当事者として支え合い、人生を応援し合う関係構築を志向する姿勢。
そうした価値観やありかたを現場から編み上げている地域の居場所やコミュニティカフェが、コロナの3年間においても試練をチャンスに変え、場としての価値を高めてきたことがよくわかりました。
今回の発表は、実践者と研究者がともに学び合うアクション・リサーチのスタイルで行いました。学術的な精度はまだまだですが、現場の実践知の可視化し、互いをエンパワーする試みとしては、大変うまくいったのではと思います。
なにより、学会発表に向けて現場のみなさんと打ち合わせし、語り合うプロセスがなによりおもしろく、そのプロセス自体が最高のセッションになってました。
ということで、今後も引き続き息長くこの地域の居場所研究を進めていければと思います。内容にご関心のある方、ぜひお声がけください!
PS 学会発表のグラレコは、奥野美里さん作です。

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